迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

ミステリ

軽快かつ本格的な密室ミステリ「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」(著:鴨崎暖炉)

初めて読む作家さんだなーと思いながら手に取ったのですが、大当たりでした。今まで読んだ「密室もの」のミステリの中で、一二を争うお気に入りになりました! 「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」(著:鴨崎暖炉) ユーモアのある軽い文章、たた…

気になる新作アニメ(2023年9月期)

わっ、今夜には「葬送のフリーレン」が始まってしまう! あわてて書きます。気になってるのは、このへんです。 鴨乃橋ロンの禁断推理 原作コミックは読んでないのですが、本格ミステリーだと聞いたので。ほんと? ほんとに、本当に、本格ミステリー? 楽しみ…

私の好きなミステリ10選に入って来た!「六人の嘘つきな大学生」(著:浅倉秋成)

文庫になるのをずっと待っていた「六人の噓つきな大学生」(著:浅倉秋成)を読みました。 すごい、すごい! これは確かに、単行本が出たときに話題をさらったのも当然ですね。面白かったです! 就職活動をテーマにしたミステリです。 すみずみまで、とても…

これはびっくり、「世界でいちばん透きとおった物語」(著:杉井光)

お久しぶりです。こまごま落ち着きませんが、元気です。 さて、少し前にSNSで、たくさんの人が「びっくりした」と話題にしていた、この「世界でいちばん透きとおった物語」(著:杉井光)を、どれどれと読んでみました。 ネタバレはしませんが、なるほど…

ミステリマニアに勧めたい「パラダイス・クローズド」(著:汀こるもの)

新品は手に入りにくい状態なのかな? 私は中古の文庫本を入手して読みました。 さて、ミステリが好きな人の中には、「メフィスト賞」と聞くと嬉しくなっちゃう人が結構いると思うのですが(私も!)、この「パラダイス・クローズド」もメフィスト賞を受賞し…

「贖罪の奏鳴曲」(著:中山七里)を読みました

なかなか記事を上げられずにいますが、元気です。本もぽちぽち読んでいます。今回は、中山七里さんのミステリー、「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」を読みました。 さて、中山七里さんの作品だと、一番有名なのは、たぶん「さよならドビュッシー」だと思うのですが…

早川書房さんが探偵を募集してるよ(2023/3/15締切)

早川書房さんが、4月刊行の海外ミステリー小説「死と奇術師」(トム・ミード/中山宥 訳)について、ゲラ(試し刷り)を読んで真相を推理する読者を募集しています! モニター応募締切は本日(2023/3/15)。40人募集しており、抽選になるそうです。 我こそ…

ミステリーの王道を行く「ストーンサークルの殺人」(著:M・W・クレイヴン)

先日、シリーズの第三作「キュレーターの殺人」が発売されたので、そろそろ読まなければと慌てて、シリーズ第一作「ストーンサークルの殺人」を読みました。 期待通りに面白くて、「連続殺人をテーマとするミステリ小説が正統に進化すると、こうなるんだ!」…

ひとつのトリックが幾多の謎を解き明かす「首無の如き祟るもの」(著:三津田信三)

「首無の如き祟るもの」は、もうタイトルからしてホラーチックな雰囲気の漂うミステリです。書名を見かけることが多かったので、そのうち読もうと思いながら、ずいぶん遅くなってしまいました。 やっと読みました。しっかりした推理小説でした。面白かったで…

謎とドラマの魅力が両立している「カインは言わなかった」(著:芦沢 央)

この作者さんの小説は初読みです。作者名の読み方は「あしざわ よう」さん。 これまで読んでいなかったのは、いわゆる「イヤミス」を書いている作者さんというイメージが強かったためです。私はあまり「イヤミス」には惹かれなくて……。 (ちなみに、「イヤミ…

ストーリーテリングが素晴らしいミステリ「償いの雪が降る」(アレン・エスケンス)

賞を3つ受賞しているというミステリ小説「償いの雪が降る」(アレン・エスケンス)を読了しました。とても良かったです。 主人公は、大学の課題で年長者の伝記を書かなければならず、介護施設を訪れて、余命僅かな殺人者にインタビューしますが、やがてその…

ミステリ「神様の裏の顔」(藤崎 翔)感想

話の構成が面白かった!横溝正史ミステリ大賞を受賞した作品とのこと。なるほどなー。 神様の裏の顔 (角川文庫) [ 藤崎 翔 ]価格: 748 円楽天で詳細を見る お話のどこか一部分だけを取り出してみると、それほど変わり映えしない、ありふれたミステリに見え…

気になるアニメ・ドラマ(2021年夏の新番組)

2021年夏のテレビ新番組をチェックしました!ミステリ、SF、ファンタジーが好きなので、以下に挙げるあたりの作品が気になっています(この他に、シリーズ物の続きなどは視聴予定です)。 気になっているアニメ(2021年・夏アニメ) ヴァニタスの手記 NIGH…

「紅蓮館の殺人」(著:阿津川辰海)感想

てんこ盛りのミステリですね! 終盤、「もう、謎解きはおなかいっぱい」な気持ちになったので、そういう「これでもか」なミステリが好きな人にはおすすめできるし、苦手な人にはおすすめしません。あと、殺害方法が残酷なので、読む人によっては「うっ」とな…

「オリンピックの身代金」(奥田 英朗)感想

東京オリンピック2020の開催が危ぶまれている今日この頃、ふと、まだ読んでいない「オリンピックの身代金」を手に取る気持ちになりました。 オリンピックにまつわるミステリ小説であることは題名からわかるけど、どういうお話なのかしら、と。 読んでみると…

SFミステリ「統計外事態」(著:芝村 裕吏)感想

芝村裕吏(しばむらゆうり)さんの小説は初読みでしたが、面白かったです。近未来SF小説で、ミステリのドキドキ感もあり。お気に入り度Aランク。 概要をまとめると…… 様々な問題を統計で解決できるようになった近未来。統計を扱う仕事をしている主人公は…

遅ればせながら「カササギ殺人事件(上・下)」読了

読みました。お気に入り度はAランク。ネタバレしないように書くつもりではありますが、何をネタバレと思うかは個人差が大きいので、心配な方は読まずに引き返してくださいね。本当に。 * * * * * と、いうわけで、賞を7つ取ったことで有名な、ベスト…

「ラメルノエリキサ」(渡辺優)読了

「ラメルノエリキサ」を読みました。面白かったので、感想を書いておきます。ラノベ系のミステリで、薄い文庫本なので、さっくり読めます。 ラメルノエリキサ (集英社文庫(日本)) [ 渡辺 優 ]価格: 506 円楽天で詳細を見る 読了後、まず思ったのは、「この…

ミステリ小説を追加で10冊選びました

先日、名刺代わりの小説10選(ミステリ編)の記事を書きました ↓ snow-moon.hatenablog.jp このときに、ミステリならあと10冊くらい書き留めておきたいと思ったのを、しばらく放置していましたが、今日はそれを。 11 獄門島/横溝正史 金田一耕助のシ…

ミステリ読了「読書嫌いのための図書室案内」

ふだんは、私、「学校の日常を舞台にした小説」は敬遠しがちなんですけど。 聞こえて来る評判があまりにも良いので、買って来て読んでみました。 面白かった! お気に入り度Aランク。 読書が大好きな女の子と、読書に興味のない男の子が、一緒に図書新聞を…

ミステリ読了「キャットフード」(森川智喜)

森川智喜さんのミステリ「キャットフード」を読みました。面白かった。お気に入り度Aランク。 どんな話かザックリ言うと、「人間を殺して缶詰にしたい化け猫4匹 VS 人間3人と行動を共にし、成り行きで3人を守ることにした化け猫1匹」の頭脳戦です。 …

「ID:INVADED(イド:インヴェイデッド)」の漫画は、アニメの続きですよ!

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 今年はお正月に出かける予定がないので、ゆっくりネットで去年の振り返り記事など眺めています。 さて、ねとらぼさんの「もっと評価されるべき2020年アニメ」という記事を見つけて読んで…

名刺代わりの小説10選(ミステリ編)

旧ブログに置いていた愛読書100冊を、しばらく更新していませんでした。 もう一度、100冊選び直そうと思います。 まずはジャンルごとの点検を。本日は、ミステリを整理しています。 ミステリからは20冊くらい選ぼうと思いますが、Twitterふうに10…