迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

読書

宝箱書店(棚)の記録:2026/1/24の棚写真

あっ、これが今年最初の記事ですね。 すっかり出遅れて、今頃ですけれども、今年ものんびり、よろしくお願いいたします。 棚ひとつのミニミニ書店「こんなところに宝箱が!書店」は、東京都「西日暮里ブックアパートメント」にて、おかげさまでマイペースで…

反則すれすれの傑作ミステリ「黒い睡蓮」(著:ミシェル・ビュッシ)

傑作という噂を耳にしていた「黒い睡蓮」を読みました。フランスのミステリで、印象派の画家モネが睡蓮の絵を描いたことで有名な、ジヴェルニーの村が舞台です。 黒い睡蓮 (集英社文庫(海外)) [ ミシェル・ビュッシ ]価格: 1595 円楽天で詳細を見る 前半は…

スリリングで一気読み! 北欧ミステリ「魔術師の匣(上・下)」(著:レックバリ&フェキセウス)

「魔術師の匣」の著者は二人いて、書誌の紹介文によれば、一方のカミラ・レックバリ氏は「スウェーデン・ミステリーの女王」、もう一方のヘンリック・フェキセウス氏は「スウェーデン屈指のメンタリスト」なのだそうです。 そのうえで、本書の主人公は、女性…

宝箱書店(棚)の記録:2025/7/26の棚写真

おととい、西日暮里ブックアパートメント内「こんなところに宝箱が!書店」の棚を更新してきました。 ラインナップは、下の写真のような感じになりました。 ちょっと慌てていたので、よく見ると何冊か変な場所に並べてしまっていますが……。 宝箱書店の棚写真…

海外にも特殊設定ミステリの佳品あり「イヴリン嬢は七回殺される」(著:スチュアート・タートン)

「イヴリン嬢は七回殺される」という書名を見て、「七回死んだ男」(著:西澤 保彦)を想起された方もいらっしゃるのでは。 そのとおり、書名から察せられるように、どちらの作品も、同じ日を七回繰り返すという特殊な状況下で進行するミステリ作品です。ど…

映画化したらクライマックスが美しいと思う「一次元の挿し木」(著:松下龍之介)

「一次元の挿し木」は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞で、「文庫グランプリ」を受賞した作品です。作者の方は「大賞」を獲得する気満々だったため、文庫グランプリという連絡をもらって、ちょっとガッカリしたとか、しないとか。でも、その…

タイムループ系ミステリの秀作「時空犯」(著:潮谷 験)

潮谷 験さんは、「スイッチ 悪意の実験」でヒットした作家さん。 「スイッチ 悪意の実験」は、あらすじを見たら好みに合わなくて読まなかったのですが、作家さんとしてき気になっていたので、今回「時空犯」を読んでみました。 「時空犯」というタイトルから…

いまどきのクローズドサークルは宇宙に!「星くずの殺人」(著:桃野 雑派)

「星くず」という言葉って、どことなくメルヘンチックな響きだと思いませんか。 さらに、表紙の絵には、闇に浮かぶミステリアスな美少女が一人。 それで、なんとなく、「夜空にまつわる、ちょっとロマンチックな雰囲気の、みずみずしい青春ミステリ」みたい…

そんなところに伏線があるなんて!「イデアの再臨」(著:五条紀夫)

タイトルからも表紙絵からも、いまひとつ物語の予想がつかなかった「イデアの再臨」を読みました。すごく楽しかったです! ジャンルは学園ミステリ……ってことで、いいのかな。厚みも薄くて読みやすい本なので、これから気軽に推して行こうと思います。 イデ…

「弁護側の証人」(著:小泉喜美子)読了。クリスティの「検察側の証人」を重ねつつ。

やや芝居がかっていてメロドラマ風の文章も、独特な雰囲気で、おもしろく読みました。ストーリーにも人物にも、昭和時代が色濃く反映されているミステリ小説です。 弁護側の証人 (集英社文庫(日本)) [ 小泉 喜美子 ]価格: 693 円楽天で詳細を見る 2000年代…

初めてのライトノベルにいかが?「誰が勇者を殺したか」(著:駄犬)

「ライトノベル」の定義にはいろいろな説があって、実のところ、どれが適切なのか、よく分かりません。数十年の歴史の中で、変わってもいるのでしょうし。 私にとっては、ライトノベルって、「するする読めるわかりやすい文章で、型の力をある程度借りるなど…

ユーモアセンスが合えば最高!「ワニの町へ来たスパイ」(著:ジャナ・デリオン)

ユーモアミステリの快作として、何度か書名を見かけることがあった「ワニの町へ来たスパイ」。 今まで読まなくて、ごめんなさい。「だってユーモアミステリだし」なんて、軽んじて後回しにしていて、すみませんでした。 すごく、すごーく、楽しかったです! …

出口かずみさん「うろおぼえ一家」絵本原画展(兵庫と東京)

私の大好きな絵本「うろおぼえ一家」シリーズの、原画展が開催されています!行きたい! 兵庫県で開催しているほうは、遠いのでちょっと難しいかな。東京都でやってるほうは、行ける距離だけど会期が短いから、どうかな、行けるかな。 絵本「うろおぼえ一家…

丁寧かつ軽快な警察小説「それでも、警官は微笑う」(著:日明 恩)

著者の方のお名前は、「日明 恩(たちもり めぐみ)」さん。メフィスト賞を受賞した「それでも、警官は微笑う(わらう)」を読みました。 本作は、2002年に発表された作品です。読む前は、「20年以上前の警察小説って、相当古く感じてしまうのでは……」などと…

鮮やかな幕切れが素晴らしい「方舟」(著:夕木 春央)

刊行当時にミステリ好きの話題をさらった「方舟」(著:夕木 春央)を、遅ればせながら読了しました。 たしかに、これは……、素晴らしいですね! タイトルも含めて傑作だと思いました。 これから、いろんな人にお勧めしていこうと思います。 方舟 [ 夕木 春央…

軽快かつ本格的な密室ミステリ「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」(著:鴨崎暖炉)

初めて読む作家さんだなーと思いながら手に取ったのですが、大当たりでした。今まで読んだ「密室もの」のミステリの中で、一二を争うお気に入りになりました! 「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」(著:鴨崎暖炉) ユーモアのある軽い文章、たた…

私の好きなミステリ10選に入って来た!「六人の嘘つきな大学生」(著:浅倉秋成)

文庫になるのをずっと待っていた「六人の噓つきな大学生」(著:浅倉秋成)を読みました。 すごい、すごい! これは確かに、単行本が出たときに話題をさらったのも当然ですね。面白かったです! 就職活動をテーマにしたミステリです。 すみずみまで、とても…

これはびっくり、「世界でいちばん透きとおった物語」(著:杉井光)

お久しぶりです。こまごま落ち着きませんが、元気です。 さて、少し前にSNSで、たくさんの人が「びっくりした」と話題にしていた、この「世界でいちばん透きとおった物語」(著:杉井光)を、どれどれと読んでみました。 ネタバレはしませんが、なるほど…

ミステリマニアに勧めたい「パラダイス・クローズド」(著:汀こるもの)

新品は手に入りにくい状態なのかな? 私は中古の文庫本を入手して読みました。 さて、ミステリが好きな人の中には、「メフィスト賞」と聞くと嬉しくなっちゃう人が結構いると思うのですが(私も!)、この「パラダイス・クローズド」もメフィスト賞を受賞し…

「贖罪の奏鳴曲」(著:中山七里)を読みました

なかなか記事を上げられずにいますが、元気です。本もぽちぽち読んでいます。今回は、中山七里さんのミステリー、「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」を読みました。 さて、中山七里さんの作品だと、一番有名なのは、たぶん「さよならドビュッシー」だと思うのですが…

本の買取価格が事前にわかる「ブックサプライ」

この春から新しいお仕事に就きました。ようやく少し、慣れてきたかな~♪ さて、以前ご紹介した、買取対象の品物なら何でも詰めて送れるリサイクルアプリPollet(ポレット)についてですが、本をまとめて売り、明細を見ながら考えた結果、「状態の良い文庫本…

早川書房さんが探偵を募集してるよ(2023/3/15締切)

早川書房さんが、4月刊行の海外ミステリー小説「死と奇術師」(トム・ミード/中山宥 訳)について、ゲラ(試し刷り)を読んで真相を推理する読者を募集しています! モニター応募締切は本日(2023/3/15)。40人募集しており、抽選になるそうです。 我こそ…

親子で野菜の宝探しができる「おいしい野菜まるみえ図鑑」

間が空いてしまいましたが、おおむね健やかに、穏やかに過ごしております~。 さて、本日は!珍しく実用書のお勧めです。日常生活の中で宝探しができる、こちらの本。 「スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑」! どのへんが宝探し…

「頭は良くならない絵本」って。読んだら大爆笑の「ねこいる!」(著:たなかひかる)

「頭は良くならない絵本」って、私が言ったんじゃなくて、謳い文句として書いてあったんです。表紙のインパクトに誘われて読んでみると……、わあ! なんじゃこりゃー!? ねこいる! (単行本 443) [ たなか ひかる ]価格: 1595 円楽天で詳細を見る 最初のペ…

ミステリーの王道を行く「ストーンサークルの殺人」(著:M・W・クレイヴン)

先日、シリーズの第三作「キュレーターの殺人」が発売されたので、そろそろ読まなければと慌てて、シリーズ第一作「ストーンサークルの殺人」を読みました。 期待通りに面白くて、「連続殺人をテーマとするミステリ小説が正統に進化すると、こうなるんだ!」…

相談と行動の大切さを教えてくれる「七十歳死亡法案、可決」(著:垣谷美雨)

高齢化社会が抱える問題を一気に解決すべく、あるとき、デキる首相が「七十歳死亡法案」を強引に通した……という、架空の日本が舞台です。 「七十歳死亡法案」とは、すなわち、日本人は70歳になったら安楽死せよ、という法案。ええっ、そんな無茶な。 七十歳…

ひとつのトリックが幾多の謎を解き明かす「首無の如き祟るもの」(著:三津田信三)

「首無の如き祟るもの」は、もうタイトルからしてホラーチックな雰囲気の漂うミステリです。書名を見かけることが多かったので、そのうち読もうと思いながら、ずいぶん遅くなってしまいました。 やっと読みました。しっかりした推理小説でした。面白かったで…

本屋さんでもらえる御書印を、可愛いスタンプ帳に集めたい♪

御書印を集めたくなるスタンプ帳を作りました! 今回、手前味噌な紹介記事になります、恐縮です。最初に、「御書印とは」というご紹介を書こうとしたのですが、書きかけてすぐ、「あれっ、もしかして、これは前に書いたかも?」となりました。過去の記事を検…

シュールなのに心和む絵本「おすしがふくをかいにきた」(著:田中達也)

全国の本屋さんの間で広まりつつある「御書印プロジェクト」について書こう、と思っていたのですが、面白い絵本を見つけたので、こちらを先に。 その名も、「おすしがふくをかいにきた」。このタイトルだけで、ちょっとハートを射抜かれる感じがしませんか。…

謎とドラマの魅力が両立している「カインは言わなかった」(著:芦沢 央)

この作者さんの小説は初読みです。作者名の読み方は「あしざわ よう」さん。 これまで読んでいなかったのは、いわゆる「イヤミス」を書いている作者さんというイメージが強かったためです。私はあまり「イヤミス」には惹かれなくて……。 (ちなみに、「イヤミ…