迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

映画「シン・仮面ライダー」を見て来たよ(ネタバレなし感想)

映画「シン・仮面ライダー」を見てきました。

賛否分かれているようですが、私にはとても面白かったです。
事前にコマーシャル動画を見たときには「うーん、どうかなあ」と不安も感じたのですが、杞憂でした。
テンポが良くて、メリハリがあって、モダンで。2時間あっという間でした。

去年(だったかな、一昨年だったかな)、テレビで再放送していた初代仮面ライダーやV3を、何回か見てあったのも良かったと思いました。
そのおかげで、「シン・仮面ライダー」に込められている、「仮面ライダー」シリーズへの愛情(というかオマージュというか小ネタというか)を、より理解することができました。

全編とても楽しく鑑賞した中で、ちょっと気になったのは、「仮面ライダーにしては泥臭さが足りない気がする」という違和感でしたが、「シン・ゴジラ」も「シン・ウルトラマン」も大変スタイリッシュだったことを思うと、「シン」シリーズの方針なんだろうな、というふうに解釈しました。

ちなみに、登場人物たちの性格やふるまいも、昭和よりも平成の仮面ライダーに近いと感じました。
平成の仮面ライダーはいくつか履修済みです。「平和」と「優しさ」が強く意識されていると思っています。

 

隣で一緒に映画を鑑賞した家族のほうは、「作品としては完成度が高いのだろうけれど、自分にとっては、これは元の仮面ライダーとは全く別物に感じるなあ。とりわけ、1号2号の物語としては」という感想を述べておりました。
子供時代にリアルタイムでV3にどっぷりハマっていた人の感想です。
が、私の感じた「仮面ライダーにしては泥臭くない」という違和感とも、どこかで繋がっていそうに思いました。

 

テレビで再放送された初代仮面ライダーを見たとき、私がびっくりしたのは、「人間が演じて、ここまでやれるんだ」ということでした。
怪人が口から火を吹くのも、プロのかたが本当に火吹きの芸を演じてらして、びっくり。

そして、これまたテレビで再放送されたウルトラセブンを見たとき、またしても私が驚いたのは、今度は、そのスタイリッシュさでした。
都市伝説のようにして現れる異星人や怪獣の物語には、仮面ライダーとは全く異なるスマートさがあって、これほど両者ユニークな雰囲気の番組だったのか、と思いました。

そういうふうに考えると、「シン・ウルトラマン」と「シン・仮面ライダー」は、きちんと各々の源流に敬意を払いつつも、すこし雰囲気が似すぎてしまったのかもね、という気はします。
いえ、ちゃんと作り分けはされていて、たとえば「シン・仮面ライダー」の敵は、異星人でも怪獣でもなく「おお、怪人だ」としか思えない作り込みになっているのですけれども。

 

あっ、あとひとつ注意点として、けっこう血しぶきが飛ぶ演出があるので、ご注意を。
「R12」指定の映画ですが、血を見るのが苦手なお子さんの場合は、あらかじめ心の準備をしておくのが良いかと思います
偽物と分かっていても、血を見るのがつらいお子さんは少なからずいると思いますので。

 

以上、私の感想でした。
繰り返しになりますが、面白かったかどうかで言えば、とても面白かったですよ!