迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

みんなで始めるミニ書店:<3>新本の仕入れルート

 

シリーズ3回目です。

ブログ主は実際に、東京都台東区の、西日暮里駅から徒歩1分のシェア型書店「西日暮里BOOK APARTMENT」で、棚ひとつのミニミニ新刊書店を営んでおります。

足を運ぶ機会がおありの方は、並んでいる棚の中から、「こんなところに宝箱が!書店」と書いた札のついた棚を探してみてくださいね♪

 

今までのおさらい

シリーズ1回目では、シェア型書店(棚貸し本屋で)小さな棚ひとつを借りることで、誰でもミニミニ本屋さんになれるというお話をしました。

snow-moon.hatenablog.jp

シリーズ2回目では、棚ひとつで本屋をやるときに、新刊書店という選択肢も選べるよ、というお話をしました。

新刊書店というのは、出版社から卸を通して(もしくは通さずに直接)、本(=新本)を仕入れて販売する本屋さんのこと。

snow-moon.hatenablog.jp

3回目の今回は、新刊書店をやってみようと思う人が悩みやすい、新本の仕入れ方について説明します。

すなわち、「棚ひとつぶんの実店舗しかなく、開業届も提出していないミニ書店と、契約してくれる仕入先はどこなのか?」ということです。

 

開業届を出していると選べる仕入

その前に、ちょっとだけ寄り道をして、「開業届を出しているミニ書店なら、どうなのか」についても、参考として書いておきます。

売上が雑収入の範囲に収まらなかったり、勤めている会社が副業OKだったりして、開業届を出して営業する場合は、仕入先として「本の少額卸売りサービス Foyer【ホワイエ】」さんとの取引を検討することができます。

ホワイエさんでは、一般書店で手に入るほぼ全ての書籍を仕入れることができます。
その代わり、仕入掛率は一律 83.0 %と高め設定です。
できれば、掛率が低い(代わりに取り扱い出版社が限定される)仕入れ先さんとも契約し、使い分けると良いのではないかと思います。

ホワイエさんの詳細にご興味がおありの方は、Webサイトから資料がダウンロードできるので、そちらをご覧ください。
宝箱書店は開業届を出していないので、ホワイエさんとは契約できません。

foyerbook.wixsite.com

 

趣味の棚ひとつ新刊書店の仕入

話を戻して、ここから先は、「開業届を出していない、すなわち趣味で運営している、実店舗は棚ひとつだけのミニ書店」が取引してもらえる仕入について書きます。

仕入ルートとして、現時点では5種類を把握しています。
いったんアルファベットによる略称で挙げてみると、

(1)KDM様、(2)KSD様、(3)YGS様、(4)TRV様、(5)版元直取引、

となります。
(アルファベットの略称は、ご存知の方々には通じるように付けてみました。)

 

この5種類の仕入先のうち、(3)だけは、ミニ書店でなく母体のシェア型書店が契約・取引を行う必要があります。このルートは、まだ宝箱書店では実績がありません。

残りの(1)(2)(4)(5)については、宝箱書店から取引申請(会員登録)をして承認されており、仕入実績があります。当書店での使い分けとしては、

(1)で、様々な出版社さんの絵本・児童図書や、講談社文庫、角川文庫などを、

(2)で、集英社文庫新潮文庫、文春文庫などを、

(4)で、スクラップさんや左右社さんの書籍を(掛率は一律 70 %)、

(5)で、その他の中小出版社さんから出ている気になる出版物を、

それぞれ仕入れています。

各ルートでどのような出版社さんの本を仕入れられるかは、ほとんどの場合、Webサイトで公開されています。自分のミニ書店で取り扱いたい出版社が決まっている場合は、対応している仕入先を選んで契約しましょう。

一方、仕入掛率については、会員登録しないと確認できないことが多いです。
買い切り契約の場合、おおよそ 65 ~ 85 %くらいの間になります。

「買い切り」というのは、仕入れた本が売れなくても返本できない契約を意味します。
一般の(建物1軒分の規模がある)書店では、仕入れた本が売れなかったら返本できる契約が多いのですが、ミニ書店の場合は、仕入れた本は基本的に返本できず、買い切りになると考えておくほうが無難です。

 

ちなみに、これらの仕入れ先様に登録申請するとき、宝箱書店では、ミニミニ書店ぶりを最初に申告することを心がけました。具体的には、

・実店舗はシェア型書店の棚ひとつで、○冊くらい並べている

・月々の売上は○冊、○千円くらい

・自己資金は○万円くらい

・開業届は出していない

といったことです。申請書式で尋ねられていなくても、備考欄に書くなどしました。

結論から言うと、どの仕入先の審査でも、最も重要視されたのは、「確実に営業実態があること」「定価販売を遵守できること」でした。必要に応じて、書面も取り交わしました。

 

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ここから先は、有料設定とさせていただきます。
はてなブログで具体的に金額を設定するのは初めてで、ちゃんと設定できるか不安ですが……。

それぞれの仕入れルートについて、正式名称と、Webサイトと、(もしあれば)留意点、をお伝えします。掛率については記載しません。

 

調べたり問合せたり試したりして、自力で確認できる内容ではありますが、ゼロから仕入先の調査を始めたばかりの方には、きっと時間短縮のお役に立つと思います。

逆に、もうだいぶ調査済みで、アルファベットの略称を見た時点で正式名称が思い浮かぶくらいの方には、新しい情報は少ないだろうと思います。

 

以降、2024/06/09時点で、宝箱書店が確認できている情報を記載しています。

 

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