迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

映画化したらクライマックスが美しいと思う「一次元の挿し木」(著:松下龍之介)

「一次元の挿し木」は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞で、「文庫グランプリ」を受賞した作品です。
作者の方は「大賞」を獲得する気満々だったため、文庫グランプリという連絡をもらって、ちょっとガッカリしたとか、しないとか。
でも、その自信もわかるような気がする面白さでした。

 

序盤、(これはあらすじ欄にも記載があります)「200年前の人骨のDNAが、4年前に失踪した妹のものと一致」するという謎が発生します。ええっ、どうしてそんなことが?
ホラー系ミステリなのか、SF系ミステリなのか……と思いながら、主人公と一緒に謎を追うことに。

作品名のことも、頭をよぎりました。「一次元の挿し木」という風変わりなタイトルからは、サイエンスのにおいがするよね、と。
きっと、超常現象ではなく、科学的な説明で解決されるんだな、と期待しました。

そして、明らかになった真相とは!
……ここでは触れませんので、ご興味ある方は本をお読みください♪

 

読み終わって、強く印象に残ったのは、大詰めの映像的な美しさでした。
他のかたのレビューなどを拝見すると、そのシーンが長すぎると感じる向きもあるようですが、私としては、映画のクライマックスで、恐ろしくも美しい映像がたっぷり流れていくのを見ている心持ちでした。
映画化したら、きっと映えると思います。

 

気になる方はご一読を、と思います。

1点だけ注意がありまして、残虐でグロい描写が含まれているため、そういうのが苦手な人にはお勧めしにくいな……と、思いました。

 

いずれにせよ、これからの作品が楽しみな作家さんだと思います。