迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

スリリングで一気読み! 北欧ミステリ「魔術師の匣(上・下)」(著:レックバリ&フェキセウス)

「魔術師の匣」の著者は二人いて、書誌の紹介文によれば、一方のカミラ・レックバリ氏は「スウェーデン・ミステリーの女王」、もう一方のヘンリック・フェキセウス氏は「スウェーデン屈指のメンタリスト」なのだそうです。

そのうえで、本書の主人公は、女性刑事と男性メンタリスト!
著者自身がメンタリストなのですから、踏み込んだ描写も期待できそうで、大変興味をそそられました。

そういう次第で。
今まで北欧ミステリには全く馴染みがなく、どんな作家さんや作品が存在するのかもよく知らずにいた(あえて言うなら警察小説が多いイメージだった)私も、「よし、これ読んでみる!」と思ったわけなのです。

 

読みました。

上下巻、一気読みでした。

すごく面白かったです!!

※ 上巻と下巻で表紙絵が似てるので、書店でお求めの際は、上下巻のお間違いがないようにお気を付けください。

 

読んでみて、気に入ったところが色々あります。

主人公たちがそれぞれ生きづらさを抱えつつ、受け入れて日常を営んでいる描写とか。

捜査に携わるメンバーの一人ひとりについて、合間合間で家庭の様子がちらちら見えることとか。

シビアなストーリーなのに、ちょこちょことユーモラスな場面が挟まれているところとか。

こういう要素って、相当な筆力と構成力がないと上手く合わさらないと思うのですが、とてもきれいに統合されています。

エンディングも、メンバーがそれぞれ少しずつ成長して、あるべきところに帰っていくさまが好きで、その一方、続編もありうる畳み方で。

すでに、続編も続々編も邦訳が出ているとわかりました。
これは読まねばなりませんね。

 

1点、注意事項があります。この作品も、あれに該当します。

つまり、あまりにも残酷な事件で、残虐な描写があるので、そちら方面が苦手な方には差し出すことができません。

お気をつけください。