迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

「贖罪の奏鳴曲」(著:中山七里)を読みました

なかなか記事を上げられずにいますが、元気です。
本もぽちぽち読んでいます。
今回は、中山七里さんのミステリー、「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」を読みました。

さて、中山七里さんの作品だと、一番有名なのは、たぶん「さよならドビュッシー」だと思うのですが、以前読んだとき、私にはあまり合わなくてですね。
音楽の描写はとても綺麗なのですけど、ミステリの部分が……。
念のために、続編「おやすみラフマニノフ」も読みましたが、やっぱりあんまり……となって、このシリーズはもう読まなくていいかな、と思いました。

また、次に有名なのは「連続殺人鬼カエル男」だと思うんですけど、読んでみて「あっ、雰囲気が違う」と思い、「さよならドビュッシー」よりミステリ的に好きでもありましたが、でもまあ、続編を急いで読むほどではないかなあ……と、思っていました。

そのまま、しばらく中山七里さんの作品は読まないままになってしまっていたところ、最近になって、第三のシリーズがあることを知りました。
それが、この「贖罪の奏鳴曲」から始まるシリーズ。
中山七里さんのシリーズ物の中で、これが一番好きという人もいる、と聞いて俄然興味が湧き、それなら私も読んでみるか!と思いました。

読みました。

おお! これは、たしかに。

私も、「さよならドビュッシー」より「連続殺人鬼カエル男」より、この「贖罪の奏鳴曲」が一番好きです。
ぎゅぎゅぎゅっと内容が詰まっていて、ミステリーとして本格的で、読みごたえがあります。

これはブログに書かなければ。そして、もし私と同じような経緯で中山七里さんから遠ざかっている方がいらしたら、おすすめせねば。と思いました。

文庫が出たのは2013年。長いこと見落としていて、すみませんでした。
そのうちに続編も読もうと思います。