迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

「上流階級 富久丸百貨店外商部」(高殿 円)感想

お仕事小説です。お気に入り度Aランク。

この前、書店で「上流階級 富久丸百貨店外商部3」が出ているのを発見しました。
「おお、3巻出たんだ! いいね、いいね。でもまだ2巻を読んでないので、それを読み終わってからね。1巻はとても面白かったんだよね!」
と、1巻目を読んだときの気持ちが蘇ってきたので、1年くらい前に読んだ1巻の感想を書くことにしました。

タイトルを見てお分かりの通り、外商というお仕事が分かる小説です。
恥ずかしながら、私はこの本を読むまで、外商さんには全く縁がなく、「外回りで商売をする人?」くらいのボンヤリした認識で、行商人さんっぽいイメージを持っておりました。
だいぶ違いました、すみません……。

正しくは、資産家の方々のお買い物を手伝うお仕事、です!

主人公は、異業種から外商という仕事に飛び込んだ女性。悩んだり、喜んだり、自分なりに様々に考えて工夫したりして頑張ります。そうか、こんな感じのお仕事なのか。
全く知らなかった世界で、とても興味深く読みました。

憧れている大先輩の男性社員からお客様を引き継ぎ、心を砕くエピソード。ライバルの若手男性社員と切磋琢磨するエピソード。季節のイベントに関する苦労話。等々。

恋愛要素が薄いストーリーであることも、私としては気に入りました。
「お仕事の面白さ」についての物語、少なくともその出だしの1巻について、恋愛要素に邪魔されなくて済んで嬉しい、という気持ち。
2巻・3巻はどうなるのかなあ。今は他の本を読んでいますが、楽しみです。

わかりやすい読みやすい小説なので、ご興味を持たれた方は、気軽に読んでみては。