迷宮の行き止まりには宝箱がある

雑記です。創作小説はpixivに置いています。

寝たきりでも働ける「分身ロボットカフェ」を応援します!

少し前に、分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)のことを記事に書きました。
今日は、そのおさらいをして、関連書籍のご案内もしながら、OriHimeに関するクラウドファンディングの情報をご案内しようと思います。

おさらい:OriHimeとは?

先日書いた記事はこちらです。

snow-moon.hatenablog.jp

まとめると、こんなふうになるでしょうか ↓

カメラやスピーカーやマイクを備えたロボット「OriHime」は、ごくわずかな身体動作によって遠隔操作できるロボットです。
病気・ケガ・その他の理由で外出できない人や、ほとんど体を動かせずに寝たまま過ごしている人も、遠く離れた地のOriHimeを自らの分身として操作することで、現地の様子を見たり聞いたり、そこにいる人たちとコミュニケーションしたりすることができます

書籍:吉藤オリィさん「サイボーグ時代」

もっと知りたいと思われる方のために、関連書籍のご案内も繰り返しておきます。
OriHime開発の中心にいる吉藤オリィさんの書かれた、OriHimeについてよくわかる本は、「サイボーグ時代」。

この本を読んだとき、私は、今まで知らなかった光が世界を照らして、今まで見えなかったものが見えるようになった気がしました……などと書くと、宗教めいた感想に見えるかもしれませんが、テクノロジーのお話です。

読みやすいので、高校生や大学生の方にもお薦めできます。
夏休みの読書感想文の課題にしても良さそうです。

OriHimeで働く。OriHimeと働く。

さて、OriHimeに何ができるかということを考えたとき、見ること・聞くこと・話すこと、その延長線上に、「働く」というテーマがあります。

OriHimeはロボットなので、技術の進歩と活用によって、サイズの小さいOriHimeも、大きいOriHimeも作ることができます。片手で抱えられるくらいの小さいOriHimeは、誰かに携行してもらうのに適していますし、ボディの大きいOriHimeは、自らが物を持ち上げたり運んだりすることができます。

ということは、店員として働くことができる、ということでもあります。

OriHimeが働きやすい条件を整えることができれば、自宅や病院からOriHimeを遠隔操作して、カフェの店員として働いて、お客さんと会話したり、コーヒーを淹れたり運んだりできるのです。そして、寝たきりの人でも働いて対価を得られる道がひらけます。

人間とロボットが、シフトを組んで、共に働くことのできるカフェ。
それは、どのくらい未来に実現するのでしょうか?
いいえ、もう既に、始まっています。

「分身ロボットカフェ」クラウドファンディング

お待たせしました、クラウドファンディングのご案内です。この「OriHimeの働くカフェを常設化するためのクラウドファンディングをご紹介したくて、今日この記事を書きました。

ちなみに、「クラウドファンディング」という言葉は、最近、認知度が上がって来ましたが、「プロジェクトを支援したいと思う人たちがお金を出し合って、そのプロジェクトの資金とする仕組み」のことです。また、原則として、プロジェクトが成功したとき、支援者が何らかの形で報酬/成果を受け取ることができ、これを「リターン」と言います。

今回のプロジェクトでは、「OriHimeの働くカフェを常設化する」ことを目的として、個人用にも法人用にも、お財布事情に合わせて複数の支援コースが設けられています。
私が一番興味を引かれたのは、リターンとして、カフェの先行チケットに「視線入力システムの体験」が付属しているコースでしたが、4人1組で出かけられるメンバーを集められそうになく、少額でも参加できる、チケットは受け取らないコースに参加しています。

この記事を書いている時点で、募集終了日まであと数日を残した状態です。ギリギリで申し訳ありませんが、まだ支援も間に合いますので、ご興味のある方は、ぜひリンク先をご参照ください。

camp-fire.jp

この記事を書きながら思ったこと

供出できるお金はわずかでも、「お金を送る以外にも、いろんな場所で話題にして、OriHimeの存在を知ってもらうことができれば、それも応援になる」と思って、周りの人にも話しつつ、記事を書きました。いえ、もう目標金額は達成されていますが、より広く知ってもらいたいし、ここから先の「これから」も応援したいのです。

それに、OriHimeのことをまだ知らない人に知らせることができれば、ただ「知る」だけでも励まされる人は多いだろう、と思いますから。私たちがプロジェクトを助けるためにというより、私たちがプロジェクトから助けてもらうために書いた、とも言えるかもしれません。

先日の記事にも書きましたが、誰だって、病気やケガで動けなくなる日が来る可能性はあるんですよね。でも、自分の操作するOriHimeがいてくれたら、親しい人にケーキ屋さんに連れて行ってもらって、食べたいケーキを一緒に選べます。もっと遠くへの旅に同行し、まだ見ぬ景色や人に出会うこともできます。そして、これからは、寝たきりでもカフェで働いて対価を得る道がひらけようとしています。

未来への勇気をくれるOriHimeと、その開発者である吉藤オリィさんと、これまでにOriHimeに携わって来られたたくさんの方々に、深く感謝します。
これからもずっと、応援しようと思っています。

読んでくださった方へ

そういうわけで、もし、この記事を読んでくださった方が、励まされたり共感したりを感じてくださいましたなら、ご自身も何かの機会に話題にするなどして、関心を持って広めていただけたら嬉しいと思います。

この記事が、未来を作る石垣の、隙間に挟まった小石ひとつぶんくらいでも、力になれたらと思います。

そうそう、吉藤オリィさんの新しい本も出ますよ! 読書仲間としてブログに来てくださっている方には、こちらの情報もご案内しなければいけません。
若い読者を対象とした本で、もうすぐ(2021年5月8日)発売予定です!

ミライの武器 「夢中になれる」を見つける授業 (サンクチュアリ出版)

ミライの武器 「夢中になれる」を見つける授業 (サンクチュアリ出版)

  • 作者:吉藤オリィ
  • 発売日: 2021/05/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
(文章が変なところは、後日こっそり直すかもしれません……。)